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館長エッセー 移動祝祭日

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鳥取県立美術館新館長による 館長エッセー『移動祝祭日』です。月1回更新予定。
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#美術館

館長エッセー 第5回 「俺が買えば、俺のもの」

マーク・ロスコという作家がいる。ロシアに生まれ、移民としてアメリカに渡り、ジャクソン・ポ…

館長エッセー 第4回 美術館があるということ

私は生まれて初めて美術館を訪れた日のことを日付や天気にいたるまではっきりと覚えている。そ…

館長エッセー 第3回 全能か、分担か

美術館とは何によってかたちづくられているのか。このように問われた時、私はいつも三つの要素…

館長エッセー 第2回 開かれと閉ざされ

 鳥取県立美術館を設計していただいた槇総合計画事務所の槇文彦さんの訃報に接した。美術館の…

館長エッセー 第1回 劇場としての美術館

 映画にも造詣の深い小説家の阿部和重がどこかに書いていたように記憶する。劇場の暗闇の中で…