~県美をつくるひと~VOL.8
2025年3月30日に開館する鳥取県立美術館。
建設現場では仮囲いが外され、敷地内の様子も見えるようになりました。
“とりらぼ”のインタビュー企画『県美をつくるひと』では、県美に携わる方々にご登場いただき、県美への想いを語っていただきます。
第8回目は、株式会社門屋組より芝 隆貴さんにお話を伺いました。
(※インタビューの内容は2023年11月14日時点のものです)
Q.美術館建設現場で担当されている業務はなんですか?
A.収蔵庫の内装工事を担当しています。主に工事の進み具合を調整したり、現場の仕上がりと図面との整合性を確認したり、職人さんの取りまとめなど管理業務を行っています。
Q.お仕事中に心がけていること、意識されていることは?
A.愛媛出身で地元企業に入職し、2年目ではじめての県外現場なので、とにかく当たり前のことを当たり前に、一生懸命することを意識しています。経験が浅く、まだまだ学ぶことも多いですが、現場の人たちに鳥取の美味しいものや遊ぶ場所を聞いたりして、仕事以外の場面でも積極的にコミュニケーションをとりながら、楽しく安全に、工事がスムーズに進むよう心掛けています。
Q.ズバリ!今のお仕事の魅力とは?
A. 建物の裏側を知れることですね。美術館建設に携わることができたのは本当に貴重な経験で、収蔵庫の図面を見て「こんなつくりになってるんだ!」と驚きました。
あとは、いろんな職種の方と関わることができるので、多くのことを学べるのも魅力だと思います。同じ現場はひとつもないので、今回の建設現場で出会った管理者の方や、多くの職人さんから学んだものは、日々の仕事に活かされてきていると思います。
少しずつ仕事を任されるようになって、自分で考えた工程通りに建物が完成していくのを見ると、強い達成感があります。
Q.職場で印象に残ったエピソードをおしえてください!
A. まず、規模の大きさにびっくりしました。最新のシステムを取り入れ円滑に工事が進むよう工夫したり、現場の仲間たちでイベントを開催し地域を盛り上げたり、現場の外まで良い影響を波及させていてすごいと思います。こんなに大きな現場は初めてで、最初はすごく不安でしたが、「地域の方々と一緒にひとつの建物をつくりあげているんだ」と実感するようになって、今はわくわくする気持ちの方が強いです。
Q.美術館の完成を待ち望んでいる皆さんに、メッセージをお願いします!
A. これから先もずっと残る立派な建物なので、関われただけでもすごく嬉しいですし、光栄です。僕が担当しているのは主に見えない部分ですが、収蔵庫だけでもかなり大規模で、通常より天井が高く、壁もだいぶ分厚くなっています。イベントなどたくさん開催されており、みなさんが待ち望んでいる美術館なので、最後までしっかり仕事をして良いものを届けられたらいいなと思います。
インタビューを終えて
関わっている業務について、ひとつひとつ丁寧に、楽しそうに教えてくださる芝さん。おじいさんが家具職人をされており、小さい頃から端材を使って遊んでいるうち、建設業に関わりたいと思うようになったそうです。
鳥取県立美術館は、「美術館に少しでも関わってみたい!」という方が主役となり、美術館スタッフとともに活動できるような、居心地の良い楽しい美術館づくりを目指しています。
「美術館でこんなことしてみたいな」「こんな美術館があったらいいな」というみなさんの夢や想いをぜひお聞かせください。
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『県美をつくるひと』シリーズはまだまだ続きます。
これからも美術館に関わる方々の魅力を発信していきますので、乞うご期待!