【建設現場リポート】着々と基礎躯体工事が進められています(2022.06)
杭打ちが終わり、着々と基礎躯体工事が進められています。
配筋作業(鉄筋を配置すること)をしていくのですが、全体に均等に配置するわけではありません。建物の形状やレイアウトによって場所ごとに荷重が異なるため、様々な構造検討を行い緻密に計画されています。
垂直に並んでいる鉄筋受け架台は基礎や基礎梁の鉄筋を組むための支えとなるもので、打ち込んだ杭と基礎・基礎梁とを取合う大事なつなぎ役となります。
左:事前に検討した配筋計画をデータ化し、AR(拡張現実)の技術を用いて、現場の状況と計画データをホロレンズを使って重ね合わせることで、計画通り施工できるよう確認しています。
右:工事関係者の検査は様々な内容に対して適宜実施され、品質確保を行っています。
配筋を終え、基礎型枠の施工中。かわいい星型のものが見えています。これはスペーサーといって、“かぶり”(鉄筋の周りにコンクリートが充填されるスペース)を確保するためのものです。スペーサーには使用場所によって様々な形状があり、部位ごとに設定されている適切な“かぶり”を取ることで品質を確保しています。
こちらの工区ではコンクリート工事がスタート。生コン車&ポンプ車のコンビが活躍をはじめました。長い腕をもつ、巨大な生き物のようです。
そしてもちろん人の力も大活躍!ホースを操作する人、充填する人、平らにならす人。総出の作業となります。
場内各所で作業が進む中、クレーンによる揚重作業も増えています。作業内容により毎日揚重作業の要望は異なるため、揚重エリア・クレーンの配置・クレーンの旋回方向などを細かく工事関係者で話し合い、日々作業を進めています。
基礎工事と並行して、仕上げ材サンプルの確認作業も同時進行して行っています。写真のように、フローリング材や天井の木格子ルーバーなど、今回は木製品が建物の各所で使用されます。仕上材も多岐にわたるため、選定も重要です。
工事中、現場を学ぶ機会として、6月は13日(月)に鳥取大学、16日(木)に鳥取工業高校、27日(月)に産業人材育成センターの皆さんが、それぞれ見学会に来てくださいました。
また、6月25日(土)、26(日)には、一般の方向けの見学会を開催し、家族連れなど約900人が参加しました。完成した建物のイメージ動画鑑賞、コントローラーを使ってゲーム感覚で建物内部を行き来できるVRウォークスルー体験、iPad越しに現地にどんなスケール感の建物が完成するかを体感できるAR体験、クローラークレーンとバックホーの試乗を実施しました。
▼【開催報告】建設現場潜入ツアー
建設工事レポート、次回もお楽しみに!
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おまけ:仮囲いの一部、南側に透明パネルが追加されました。皆様、ぜひのぞいてみてくださいね!
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