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県民みんなと対話ログ:とっとり県美応援団(2021.8.29)との対話会-県民参画のしくみについて-

2021年8月29日、とっとり県美応援団の皆さんと、「県民参画のしくみ」をテーマに対話会をオンラインで実施しました。その様子を少しだけですがご紹介します。

対話は県民の皆さんが鳥取県立美術館整備運営事業(PFI)が自分ゴトに捉えるきっかけにしたい。

とっとり県美応援団さんとは今春の総会の際に講演会をさせていただいたぶりで、今回は美術館運営に関わる『県民参画のしくみ』をテーマに対話の機会を持ちました。


当日はぎりぎりまで来鳥(鳥取訪問のこと)して顔を直接合わせて交流もと考えていましたが、コロナ禍の状況をみて、県立博物館と鳥取県立美術館パートナーズ(SPC)関係者はオンラインで参加いたしました。とっとり県美応援団の皆さんも佐伯団長や各チーム(来館者対応・広報・環境・後方支援)リーダーさん達が倉吉未来中心にお集まりいただきましたが、皆さんご協力のもと感染予防対策を行い進めました。

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当日は県・SPCから鳥取県立美術館の運営についての考え方や、県民参画のしくみについて、とっとりアートLab.や現在検討準備中の取組み、また広報の取組みについてご紹介しました。

つづいてとっとり県美応援団さんから今年度の活動予定や開館準備期間中の活動イメージについて各チームよりご紹介いただき、美術館運営の開館準備の取組みとどう連携していくか、運営について質問回答、意見交換をしました。とっとり県美応援団さんの活動イメージはとても精力的なものが多く、実際動き出していくことが楽しみなものでした。

今回事前に県・SPCからとっとり県美応援団メンバーの皆さんには、伺いたいことをアンケート形式でお願いしていました。
「県立美術館に期待すること」「美術館という場の”こんなところが好き”を教えてください」「鳥取県の自慢できるところ・好きなところ」「県立美術館で実現したい活動」や広報的な取り組みについて、お忙しい中多くの方から回答いただきました。そのコメントからは期待感や高揚感が伝わってくると共に、より良い広報・参画のしくみにヒントをくださる内容が多く、これからの運営のあり方検討の参考にしていきたいと思います。

アンケートへの回答(一部を抜粋)

<県立美術館に期待すること>

・本物に出会う体験が様々にでき、新しい自分に気づける場所
・いろいろな年代の人が気軽に集まれる所であってほしい。発信がしやすくなるから写真撮影OKの展示ケースを設置してほしいな。
・様々な「つくる」がコンセプトになっていますが、その中でも「人をつくる」という教育機能と、「県民がつくる」という県民参画での美術館の価値を高めていくという機能を重視した運営を期待しています。

<美術館という場の”こんなところが好き”>

・体験したことのないようなことを体験、発見できるところ。→気持ちが変化して、元気になれるから。
・非日常を味わえ、心豊かに華やかな気分になれるところ。
・心が落ち着くところ。

<鳥取県の自慢できるところ・好きなところ>

・素晴らしい自然や文化が生活の中に生きづいている。きれいな海、川や湖など、豊かな水や大山・打吹山のある景色。
・食べ物は、年中おいしいものがたくさんあるグルメな土地。県内各地に温泉が湧き、いつでも日帰り温泉旅行ができる。
・まんがアニメ作家も多く誕生し活躍。写真愛好家も多く、多くの芸術家が誕生している。若手作家も活躍。
・一般家庭の文化度が高い傾向にあるかも。
・「絣(かすり)」などの工芸作品も多く、伝承者も多い。「民藝の郷」と称され、全国的に人気の高い陶芸作家、窯元が多くある。

<県立美術館で実現したい活動>

・ワークショップに参加したい。絵を描く、デザインする、何かをつくるなどの活動体験ができるチャンスをたくさん作ってほしい。→ワークショップの活動支援のボランティアかつどうもできたらやりたい。
・来館者に感動を与えられる仕掛け、リピートして来てもらえる仕組みづくりが必要。
・大御堂廃寺跡に関連したセミナーを継続して行いたい。堅苦しいものではなくて、子どもたちも巻き込んだ活動を考えていきたい。

などなど…

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今後も県内東部・西部と対話の範囲も広げていき、多くの方の想いを伺い、県立美術館に関心を持つきっかけや、「なにか関わってみたい」「これを県立美術館でできないかな?」と自分ゴトに捉えてもらうきっかけになるよう、対話会を進めていきたいと考えています。

次回もお楽しみに。

=== 『県民みんなと対話ログ』シリーズについて
鳥取県立美術館整備運営事業は「県民みんなでつくる」機会を大切にしており、開館準備期間中から県民の皆さんと対話の場をつくって進めています。
そんな皆さんとの対話の記録を「県民みんなとの対話ログ」シリーズとしてご紹介!
県内各地での対話の様子をアーカイブしていき、参加できた人もできなかった人も共有できるホワイトボードのようなメモとして活用してもらえたら嬉しいです。
※書き手は関係者の場合が多いですが、いち参加者・いち県民の目線でお伝えしていきます。
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