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~県美をつくるひと~VOL.1

県立美術館はいよいよ建設を開始しました。“とりらぼ”では、着工記念新企画『県美をつくるひと』をスタートします!県美に携わる方々にご登場いただき、県美への想いを語っていただきます。

映えある第1回目は、パートナーズで建設を担当する竹中工務店から、吉田義典さんにインタビュー形式でお話を伺いました。

(※インタビューの内容は2022年4月22日時点のものです)

Q.県立美術館建設で担当しているお仕事は?
A.作業所トップの所長を支える副所長として所内を統括し、社内各部署との調整、その他渉外全般及び建設工事の監理技術者・統括安全衛生責任者の役割を担っています。

Q.仕事において心掛けていること、意識していることは?
A.安全第一です。作業所では、品質や工程は後で調整できる場合がありますが、事故・災害だけは取返しがつきません。現作業所では私自身の災害経験や、他物件での過去の災害事例を共有し、安全意識を高めることを常に心がけています。

Q.職場で印象に残ったエピソードは?
A.これまでに出会った上司・先輩方の凄みを感じることが多々あり、今の自分の糧ともなっています。例えば、現地を直に目にしているわけではないのに、作業所の雰囲気や担当者の話しぶりから問題点や課題をズバリ指摘する上司の経験・知識・情報収集力の高さと洞察力に驚かされました。また、困難な技術的課題を克服するため一致団結しチャレンジする過程で、社内外問わず多くの職人・スペシャリストと出会い、経験をともに出来たことは貴重な財産であり、現在の自身の仕事に活かされていると思います。

Q.いまの仕事の魅力とは?
A.現場でものをつくる行為は喜びと苦しみがつきものですが、出来上がりを想像しながら作る施工計画や工程が、実際に現場に立ち上がっていくことで得られる大きな達成感は、何ものにも替えがたい経験です。
また、建築は人々の想いをかたちにする仕事と思っています。設計者の情熱と意図を汲み、建物を使っていく人たちの想い、その建物に訪れる人たちの想い、後に運営・維持管理者が直面する課題や問題を先読みして、使う人がより使いやすいようなかたちをつくりあげることのできる、最後の砦のように考えています。
県内外から訪れる方々に永く親しまれ愛される、そんな美術館となるよう、関わる全ての職人が最高の技術と魂を込めて良い仕事ができる現場づくりをしていきたいと思います。

Q.美術館の完成を心待ちにされている皆さんにひと言、お願いします。
A.私も鳥取県出身なので、故郷に錦を飾るという気持ちで、美術館の完成を楽しみにしています。誰もが気軽に、ふと立ち寄れる、立ち寄ってみたいと感じる美術館になればいいと思います。美術館は素晴らしい美術作品に触れる場ですが、建物、建築についてもぜひ色々感じてもらえればと思います。鳥取県でこのように大きな施設の建設を見ることができるのは貴重な機会です。建設業界に拘らず、広く県民の皆さんに建築の魅力をお伝えしたいと考えていますので、ぜひ、見学会に来てください!

インタビューを終えて
工事現場を背景にヘルメットと腰に7つ道具をつけた吉田さん、実にカッコイイですね!美術館完成まで、“安全第一”でよろしくお願いします!
見学会はただいま企画中ですので、お楽しみに。

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『県美をつくるひと』シリーズは今後も続きますので、乞うご期待!
「県民がつくる」美術館ということで、ぜひ、皆さまにもご登場をお願いできればと思います。その節は、よろしくお願いします。