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~県美をつくるひと~VOL.2

県立美術館の建設は順調に進行中です。 “とりらぼ”では、着工を機に『県美をつくるひと』をスタートしました!
県美に携わる方々にご登場いただき、県美への想いを語っていただきます。

第2回目は、パートナーズで建設を担当する地元企業、懸樋工務店から、山根一紀さんにお話を伺いました。

(※インタビューの内容は2022年5月31日時点のものです)

Q.県立美術館建設で担当しているお仕事は?
A.班長として、担当工事の計画、進捗管理や社内外の調整業務を主に行っています。
所長・課長の下で班員の業務管理も行いながら、工事をどう進めるか考えていくような仕事です。

Q.仕事において心掛けていること、意識していることは?
A.安全第一はもちろんですが、役割上「計画8割・実施2割」という言葉があるように、計画段階に最も力を入れています。入念に計画を立てる事で、不測の事態にも対応ができると思います。
あと心掛けていることは、コミュニケーションを積極的に取ることですね。いわゆる中間管理職の立場なので、上長、部下双方と円滑な関係づくりを心がけています。お互いに笑顔で軽口をきけるような間柄でいることで、後輩からも言いにくいことを気軽に伝えてくれていると思います。

Q.地元企業として、今まで県内のどのような建築に携わった?
A.駅前のアーケードや、工場、公共施設、ビルが多いですね。今回の県立美術館は、展示品の保全の観点から、アンモニアが出てはいけない等の少し特殊な建物です。
1年の枯らし期間(※コンクリートを乾燥させ、化学物質を抜く期間)を設けた後に完成引渡しを行うので、普段よりも長く携わることになっています。

Q.ズバリ、お仕事の魅力とは?
A.やはり完成した建物が形に残って、名前が残っていくことですね。計画に追われる大変さはありますが、完成した姿を楽しみに頑張っています。
特に今回は、初めて他社と共同での建築作業になるので、普段と違うこともとりあえずやってみる事を意識しています。

Q.ご自身が目指していることは?
A.建築業界の話になりますが、休みがなかったり、体力的に大変なイメージを変えていきたいです。私は今30代ですが、若い世代の職人のなり手が少ないので、建築業界の魅力を伝えていきたいと思っています。

Q.美術館の完成を心待ちにされている皆さんにひと言、お願いします!
A.私も鳥取出身なので、家族が新聞で美術館の記事を見つけると連絡してきたり、県民の方々の期待の高さを日々感じています。
倉吉未来中心に隣接しており、利用しやすい立地なので、周辺施設とあわせて足を運んでいただければと思います。鳥取県立美術館の設計はシンプルに見えて奥が深いと思います。建物を見て入ってみたいと思ってくださる方がいれば嬉しいですね。

インタビューを終えて
気さくで後輩想いの山根さん。一方で建築業界の将来を真剣に見据える眼差しが印象的でした。短いインタビューでしたが、硬軟両面を備えた温かいお人柄を感じました!
建設の中身を知ることで、開館がより楽しみになりますね。

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『県美をつくるひと』シリーズはまだまだ続きます。
美術館に関わる方々の魅力をこれからも発信していきますので、乞うご期待!