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~県美をつくるひと~VOL.7

2025年春の開館を控え、建物はいよいよ竣工目前!
“とりらぼ”のインタビュー企画『県美をつくるひと』では、県美に携わる方々にご登場いただき、県美への想いを語っていただきます。

第7回目は、鳥取県教育委員会事務局 美術館整備局より生田 憲一郎さんにお話を伺いました。

(※インタビューの内容は2023年10月25日時点のものです)

Q.美術館に関わるお仕事で担当されている業務はなんですか?
A.美術館整備局は、PFI事業の進捗確認、また開館に向けた準備業務をSPCと協働し進めていくために結成された組織です。建物の基本設計、実施設計だけでなく、開館までに決めていかなければいけないことがたくさんあるので、みんなで一緒に考えながら伴走している感じです。
局内の業務分担としては、予算や決算などお金に関わることや、施設整備と維持管理に関する業務、開館に向けた機運醸成や誘客の部分を受け持っています。

Q.お仕事中に心がけていること、意識されていることは?
A. 私自身、今まで美術にあまり関心のなかったタイプなので、なるべく自分基準で考えるようにしています。いつ、どこに、どんな美術館ができるのか、知らない人もまだまだ多いと思うので、PRブースやイベントを通じて「いつかできるって言っとった美術館がもうすぐできるんだ」と実感してもらえるよう、段階を踏んで説明することを心がけています。
自分が興味を持てないものは他の人も楽しめないと思うので、まずは「週末、美術館に来たら何か楽しいことができる」ということをしっかり伝えていきたいですね。

Q.ズバリ!今のお仕事の魅力とは?
A. プロジェクト型の業務が多いので、常に新鮮な気持ちで向かえるのが良いです。仕事を作っていくうちに、イレギュラーなこともたくさん起きますが、最終的なゴールに向けて軌道修正しながら突き進んでいます。

Q.職場で印象に残ったエピソードをおしえてください!
A.上棟記念イベントで4000人の方にご来場いただけたのはとても嬉しかったです。
この仕事をするまで建物の作られていく過程を見ることがなかったので、建設業の人たちは本当にすごいなって尊敬しています。何年も先を見据えたものをまっさらなところから設計して、柱や配管、杭の打ち方も全部緻密に計算して……頭の中がどうなっているのか、すごすぎて理解できないです。(笑)

Q.美術館の完成を待ち望んでいる皆さんに、メッセージをお願いします!A.興味関心の有無にかかわらず、みなさんに楽しんでいただける美術館をつくっているので、ぜひ一度足を運んでいただきたいです。鳥取県立美術館の大屋根には細長い羽板を平行に並べた「ルーバー」というデザインを採用していますが、企画展示室前の通路から見る木製のルーバーはたまらないですよ!

インタビューを終えて
「気軽に立ち寄れる建物構造をもっと知ってほしい」とおっしゃる生田さん。より多くの人に楽しんでもらいたい、という熱い想いを感じました。
11月5日(日)に開催される開館500日前記念プレイベントでは、子どもから大人まで多くの人が楽しめるアートワークショップや、大好評の建設現場見学ツアーを行う予定です。
建設中の美術館をじっくり堪能できる最後のチャンス!みなさんのご来場をお待ちしています。

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『県美をつくるひと』シリーズはまだまだ続きます。
これからも美術館に関わる方々の魅力を発信していきますので、乞うご期待!