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~県美をつくるひと~VOL.12

“とりらぼ”のインタビュー企画『県美をつくるひと』では、県美に携わる方々にご登場いただき、県美への想いを語っていただきます。
第10回目~12回目のインタビューでは、倉吉未来中心で行われた「NHKのど自慢大会」の参加メンバーにクローズアップしていきます。

今回は、鳥取県立美術館パートナーズで建築業務を担当する竹中工務店より、中谷 安雲さんにお話を伺いました。

(※インタビューの内容は2023年12月4日時点のものです)

Q.美術館に関わるお仕事で担当されている業務はなんですか?
A.主に仕上げ工事を担当しています。外装では南側のテラスや屋外階段の防水工事、内装では吹き抜けまわりやひろま、東側エントランスの木ルーバーなど、天井仕上げに関わる施工管理を行っています。天井仕上げでは職人さんと協力しながら、木製の羽板を平行に設置するために、計測機器を使って取り付け位置の下書きをする作業が大変でした。
また、建設現場見学ツアーでは館内を案内するガイド係も担当していました。

Q.お仕事中に心がけていること、意識されていることは?
A.日頃から丁寧なコミュニケーションをとること、職人さんや先輩のお話をしっかり聞くことを意識しています。
現場見学ツアーでガイドをする際には先輩と一緒にルートを回って事前練習を行い、どんな質問をされてもきちんと説明できるように心がけていました。

Q.ズバリ!今のお仕事の魅力とは?
A. 自分の思っている通りに工程が進むと楽しいですね。足場が解体されて、ひろまの天井裏が見えてきたときは「ああ、ようやったなあ」と感慨深かったです。
あとは、地元の小学生たちが現場見学ツアーに参加してくれたとき、クイズを出しながらガイドをしていたんですが、「これ何?」「あれ何?」とたくさん質問してくれて嬉しかったし、ワイワイ話せたのが楽しかったです。

Q.職場で印象に残ったことをおしえてください!
A. 悪天候が続いて足場解体に間に合わず、大雨の中で養生しながら防水工事をしたことです。 私は山口県出身で、めったに台風の来ない、雪の降らない地域で過ごしていたので、鳥取県の雨の多さに驚きました。気候の違いを痛感し「海から離れた市内でも雨風があんなに来るんや!」と勉強になりました。(笑)

Q.のど自慢大会の思い出をおしえてください
A. 曲を決めるときは、実際に3人で何曲か歌ってみたんですが、その中で一番しっくりきたのが彩香×コブクロの「WINDING ROAD」でした。出張で不在にすることが多かったので練習にあまり参加できず、二人には申し訳なかったです。

Q.美術館の完成を待ち望んでいる皆さんに、メッセージをお願いします!A.作品鑑賞はもちろん、館内を歩くだけでも楽しめるので、是非たくさんの方々に来ていただきたいです。現場見学ツアーに参加してくださった方々には、出来上がったものを見て「ここはこうだったな」「あれがこうなったのか」と思い返していただけると嬉しいです。

インタビューを終えて
可愛らしい笑顔が素敵な中谷さんですが、現場ではキリッと表情が変わり、メリハリのきいた仕事ぶりが印象的でした。

着工から2年あまり、多くの方々に見守られながら、建物はついに竣工を迎え、2025年3月30日(日)には日本最後発の県立美術館が開館します。
洗練された建築空間の中で、随所にちりばめられた現場プロフェッショナルやエンジニアの熱いこだわりをぜひ感じてみてください。

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『県美をつくるひと』シリーズはまだまだ続きます。
これからも美術館に関わる方々の魅力を発信していきますので、乞うご期待!


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