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~県美をつくるひと~VOL.5

内装工事の進む鳥取県立美術館。いよいよ展示ケースの設置工事がはじまりました。
“とりらぼ”のインタビュー企画『県美をつくるひと』では、県美に携わる方々にご登場いただき、県美への想いを語っていただきます。

第5回目は、鳥取県立美術館パートナーズで展示工事を担当する丹青社より、北山 幸平さんにお話を伺いました。

(※インタビューの内容は2023年8月22日時点のものです)

Q.鳥取県立美術館の建設で担当しているお仕事は?
A.収蔵庫・展示ケース等の展示工事を担当しています。
県、設計監理者、建設チーム内の関連する様々な方との工事調整、展示工事に関する発注業務、現場管理、施工図・備品図の取りまとめを随時行っています。

Q.お仕事中に心がけていること、意識されていることは?
A. 当たり前ですが、相手に何事にも「感謝」を伝えることです。
また、毎日の「挨拶」も大変重要だと考えています。
ひとつ頼んでやってもらったこと、些細なことも必ず感謝を伝え、普段から感謝や挨拶の心を持つことで、コミュニケーションがとりやすくなります。
そうすることで職場内の雰囲気も良くなり、結果的に仕事の効率や結果も良くなり、現場の安全にも繋がると考えています。時には自分が間違えることもありますが、その際は速やかに素直に謝ります(笑)。

Q.印象に残ったエピソードや裏話があればお聞きしたいです!
A. 当作業所では、職長会(リーダー会)主催によるイベントが多いのが特徴で、職長会の会長を中心に、いかに現場がやり易くなるかも考えてくださっています。直近では、そうめん流しと焼肉大会がありました。安全でかつ楽しく仕事ができる環境、職種間を超えてチームとして、仲間としてひとつの建物を一緒につくりあげているように感じています。
また、先日の倉吉打吹まつりでは美術館チームとして「みつぼし踊り大会」に出場し、団体として特別賞を受賞するだけでなく、建設担当の宇都宮さん、運営担当の木谷さんは個人賞を受賞されていました。仕事は忙しいですが、みんなでひとつになる機会を大事にしたいと思います。

Q.ズバリ!今のお仕事の魅力とは?
A. 現場はひとつとして同じものはありません。毎回関係する方々も異なり、職人さんも異なります。自分が決めた作業方法や手順に従って工程表等を作成し、スケジュール通りに安全で現場が完成した時、大きな充実感や、やりがいを感じます。時にはうまくいかないこともありますが、その苦しみを乗り越えて、出来上がった時の達成感を感じることが仕事の魅力です。
普段は建築工事後に現場に入ることも多い展示工事ですが、今回は建設チームの一員として、また運営チームの方々とも建設途中から協力しつつ、作業を進めています。いつもの現場推進とは異なり、関係者の方々が多くいらっしゃるため、今回の経験や気づきを活かして、次の現場へ繋げていくことができればと思います。

Q.美術館の完成を待ち望んでいる皆さんに、メッセージをお願いします!A. つくる側ではありますが、個人的にも美術館の完成を楽しみにしています。建物自体に作品性のある空間と雰囲気があり、創作活動の発表の場となる県民ギャラリーや創作テラス、ひろま等、様々なイベントができる場所も多くあるので、十分に楽しむことができると思います。
ミュージアムカフェも併設されるので、何かのついでに立ち寄れるような、敷居の低い美術館になってほしいと思います。
これから仕上工事も佳境を迎えます。現場見学会は秋頃まで開催される予定です。ぜひ見に来てください。

インタビューを終えて
いつでも物腰やわらかく、笑顔が素敵な北山さん。温和なお人柄から、人と人とのつながりを特に大事にされていることが伝わります。
鳥取県立美術館は、展覧会や創作活動だけでなく、子どもたちが絵本を読んだり、家族や友人とくつろいだり、多様なかたちでの利用を想定しています。開館までに開催されるイベントや企画を通じて、ぜひ皆さまの声をお聞かせください。

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『県美をつくるひと』シリーズはまだまだ続きます。
これからも美術館に関わる方々の魅力を発信していきますので、乞うご期待!