【コレクション紹介】小早川秋聲の全国巡回展に、鳥取県立博物館コレクションからも出品中!
アイキャッチ画像:小早川秋聲《天下和順》1956年 鳥取県立博物館蔵
皆さんは、日本画家・小早川 秋聲(こばやかわ しゅうせい)をご存知ですか。
現在、「小早川秋聲 旅する画家の鎮魂歌(レクイエム)」という展覧会が京都文化博物館で開催中です。彼の代表作《國之楯》は近年メディアでも多くとりあげられるので、ご存知の方も多いかもしれません。
食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋に加えて芸術の秋に、鳥取ゆかりの展覧会も入れてもらえると嬉しいです。
京都での展覧会を紹介してるワケ
秋聲は現在の神戸市に生まれますが、実は彼の実家(父親が住職を務める寺)は鳥取県西部・日野町にありました。「旅行狂人」と異名をとるほど世界中を旅し、また、激動の時代に翻弄された画家でもありました。鳥取県にもゆかりの深い画家ということで、この展覧会には鳥取県立博物館をはじめ、日南町美術館、日野町など、鳥取県内各所から作品が出品されていますので、ぜひ探してみてください。
◆◆◆ 関連情報 ◆◆◆ ※全て外部リンクに飛びます
京都文化博物館 特別展HP :開催中~2021年9月26日
東京ステーションギャラリー 展覧会HP:2021年10月9日~11月28日
鳥取県立博物館:2022年2月11日~3月21日
展覧会紹介記事 MBSニュース特集、NHK日美ブログ(9/12放送回)
日南町美術館
鳥取県立美術館とのつながり
鳥取県立博物館では、秋聲をはじめ県にゆかりのある作家の作品を重点的に収集してきました。これら鳥取県立博物館のコレクションは、鳥取県立美術館へと引継がれます。今後も鳥取県とゆかりのある多様な作品との出会いを楽しんでいただきたいと思います。
また、とっとりデジタルコレクションでも、鳥取県立博物館が所蔵する秋聲の作品《薫風》をご覧いただけます(担当学芸員曰く、「現在巡回してはいないが、鳥取会場では展示する予定」とのこと)。
なお、日南町美術館では、9/11より鳥取県ミュージアムネットワーク連携事業として、共同企画展「木下翠雨の里帰りと同時代を生きた郷土の日本画家たち」を開催中です。こちらでも鳥取県立博物館の作品をご覧いただけます。ぜひ、お見逃しなく。
(参考)鳥取県立博物館展覧会HP ※外部リンクに飛びます
<鳥取県ミュージアムネットワーク>とは?
2003年(平成15年)に鳥取県内の美術館や博物館など(現在51施設)の協力・連携推進を目的に設置されました(そのうち、美術系加盟館として近年連携を強化しているのは、鳥取県立博物館、渡辺美術館、鳥取民藝美術館、倉吉博物館、北栄みらい伝承館、米子市美術館、植田正治写真美術館、日南町美術館)。
鳥取県立美術館は”県立”美術館として、県内の美術館と連携した広域的な事業展開・県外美術館との交流・他施設を活用した展開など、他館との連携により地域の魅力を高めることで「まちを”つくる”」ことも、設置目的のひとつに掲げています。鳥取県ミュージアムネットワークはその取り組みの一つに位置づけられます。