~県美をつくるひと~VOL.13
2025年3月30日に開館する鳥取県立美術館。着工から2年の月日を経て、建物は2024年3月31日に竣工を迎えます。“とりらぼ”のインタビュー企画『県美をつくるひと』では、県美に携わる方々にご登場いただき、県美への想いを語っていただきます。
第13回目は、富士綜合警備保障株式会社より米原 強さんにお話を伺いました。
(※インタビューの内容は2023年11月14日時点のものです)
Q.美術館に関わるお仕事で担当されている業務はなんですか?
A.美術館建設工事現場ゲートの警備です。建設関係車両の搬入・搬出時の誘導はもちろん、一般車両や歩行者の安全誘導、現場を出入りする関係者のセキュリティ管理をしています。
鉄骨を搬入するトラックは大きいので、たまに仮囲いの扉から入れないときがあるんです。そういうときは北に回ってもらうんだけど、北側の入口は天井が無いかわりに幅が狭いので、どうしても外にはみ出てしまうんですね。すぐ近くには車道があって、自転車に乗っている人がいたり、学生が歩道を歩いていたりするので、周囲の人がケガをしないよう安全な誘導を心がけています。
Q.お仕事中に心がけていること、意識されていることは?
A.何事にも気配りを持って行動することです。「ありがとうございます」はもちろん、帰るときは必ず「おつかれさまでした」と声をかけるようにしています。
検温が必須だった時期には、知らずに素通りしそうになる方を全員呼び止めてご協力をお願いしていました。特に、ダンプトラックみたいな作業車だと「待って!」と言っても聞こえないから、すごく大変でした。
Q.ズバリ!今のお仕事の魅力とは?
A. 良いことも悪いことも含めて、いろんな人と関わりながら仕事ができるのが魅力だと思います。ほとんど顔見知りになったから、今でこそ気軽に話しかけたりしますけど、鳥取県立美術館建設にはたくさんの会社が携わっていて、いろんな会社から大勢の人が集まっているので、最初は緊張しましたね。
Q.職場で印象に残ったエピソードをおしえてください!
A. 建設現場見学ツアーに参加したことです。私は建設当初から警備業務を担当していますが、普段はゲート付近にいるため、建物の中を見る機会があまりないんです。だから、建設チームの方から「見学しませんか」と直接声をかけてもらって、屋内や屋上を案内してもらえたのがすごく嬉しかったです。あまりに嬉しくて、内容が頭に入ってこなかったぐらい。(笑)
この現場に来てから2年経ち、最近では近所の方々とも顔見知りになって、「すごくいい美術館ができた」と声をかけてもらえるのも嬉しいです。
Q.美術館の完成を待ち望んでいる皆さんに、メッセージをお願いします!A. たくさんの熱い想いを込めてつくられた美術館となっています。完成した際にはぜひ一度足を運んでみてください。
そのときはぜひ、車は安全運転で来てもらえるようにお願いします!
インタビューを終えて
「毎朝一番乗りで出勤しているから、誰もいない美術館を見ることができるんです」とおっしゃる米原さん。大型重機が出入りする物々しい工事現場ゲート入口での朗らかな挨拶に元気づけられた方も多いのではないでしょうか。
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『県美をつくるひと』シリーズはまだまだ続きます。
これからも美術館に関わる方々の魅力を発信していきますので、乞うご期待!