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~県美をつくるひと~VOL.11

“とりらぼ”のインタビュー企画『県美をつくるひと』では、県美に携わる方々にご登場いただき、県美への想いを語っていただきます。

第10回~12回目のインタビューでは、先日倉吉未来中心で行われた「NHKのど自慢大会」の参加メンバーにクローズアップしていきます。

今回は、鳥取県立美術館パートナーズで設計を担当する槇総合計画事務所より、友定 駿平さんにお話を伺いました。

(※インタビューの内容は2023年11月27日時点のものです)

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Q.美術館に関わるお仕事で担当されている業務はなんですか?
A.美術館の仕事にはコンペの段階から5年程関わっており、基本設計、実施設計を行い、建物が着工してからは現場監理を担当しています。現場監理とは「現場監督」の役割とは異なり、現場の確認だけでなく、美術館の工事に関わる方たちそれぞれの間を繋ぐ調整役のような役割も担っています。また、今回の現場では地域のイベントや工事の節目に合わせて「現場見学会」を開催し、設計の観点から美術館の魅力を地域の方たちに伝えることを大切にしています。

Q.お仕事中に心がけていること、意識されていることは?
A. 実際に現場で仕事をするのはここが初めてですが、この現場が自分の仕事の基準になると思い、設計段階から気にしているところをあらかじめ伝えておき、現場監督の方とコミュニケーションをとりながら、工事の進捗を確認するようにしています。
また、建設現場には様々なプロフェッショナルが居るので、その方々の仕事をよく観察しておくことも大事だと思います。
倉吉というまちの中に、新しく大きな建物ができるので、多くの方々が思い思いに時間を過ごせるような場所になってほしいです。

Q.ズバリ!今のお仕事の魅力とは?
A. 学生の頃から「美術館の設計をやりたい」と思っていたので、人生の夢がひとつ叶ったと思います。もともと建設現場に行きたいという気持ちがずっとあったので、自分の設計したものが日に日に立ちあがってくる様子を実際に見られるのがとても嬉しいです。
建築は同じ用途の建物でも設計する人の違いによって、完成する姿にも違いがあります。設計の仕事は「たった一つの正解が無い」と思っていて、だからこそ想像力をいろいろ生かせるのが魅力だと思います。

Q.職場で印象に残ったエピソードをおしえてください!
A. 通っている歯科医院の先生が偶然現場見学会に参加してくださり、自分の仕事を知っていただく機会が出来たことが印象に残っています。実際に町に住みながら仕事をしているので、関係者以外にも近所の方々から美術館の工事の様子を気に掛けていただけるのは嬉しいです。

Q.のど自慢大会の思い出をおしえてください!
予選を見に来てくださった方々に向けて県立美術館のPRができればと思い、それぞれが美術館のTシャツや作業服を着て出場しました。
また、今回の参加にあたり、自分の父親も30年ほど前にのど自慢大会の予選に落ちている話が聞けたので良かったです。

Q.美術館の完成を待ち望んでいる皆さんに、メッセージをお願いします!
A. 県立美術館なので、全国各地から多くの人に来ていただきたいと思いますが、まずは近くにお住いの方々が何度でも立ち寄って、好きな場所を見つけてくださると嬉しいです。
美術館の建物を通して倉吉の景色を眺めることで、普段見慣れた風景の中にも、まちの魅力を再発見することができたり、何か新しい気付きが生まれたりするんじゃないかと思います。

インタビューを終えて
「居場所をつくること」を大切にしている友定さん。他の美術館に訪れる際にも、ベンチに座ってのんびり外を眺めるなど、場所自体の雰囲気を楽しみながら過ごすことが多いそうです。

鳥取県立美術館では、開館準備の段階から地域のみなさんが主役となれるしくみや機会をつくり、育んでいます。
開館への期待が高まる1年前カウントダウンイベントでは、相撲という身近な娯楽をきっかけに、様々なかたちでアートの楽しさに触れることを目指して、「どんどこ!巨大紙相撲 とっとりけんび場所」を開催します。
チームごとに等身大の力士をつくる「巡業」を経て、3月31日(日)の「本場所」では個性豊かなダンボール力士たちが取組を行い、どんどこ!どんどこ!土俵をたたいて対戦します。

▼巡業の会場や日程、イベントの詳細については、プレサイトをご覧ください。

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『県美をつくるひと』シリーズはまだまだ続きます。
これからも美術館に関わる方々の魅力を発信していきますので、乞うご期待!